
いま使っているマットレス、あなたの体に合っていますか?
ぴったりマットレス診断
10個の質問に答えると、あなたに向いているマットレスと、その硬さの目安が出ます。そのあと、同じものを売っているメーカーを、保証の年数・へたりの基準・返品・引き取りの条件で並べます。
マットレスの硬さは、ニュートンという単位で表されます
マットレスの硬さは、ニュートン(N)という単位で表されます。面の一部を一定の大きさまで押し込んだときに、マットレスが押し返してくる力の大きさです。
数が大きいほど硬く、小さいほどやわらかくなります。たとえば140Nと書かれたマットレスは、70Nのマットレスの倍の力で体を押し返します。
そしてかため・ふつう・やわらかめという言い方は、マットレスのメーカーがそれぞれ勝手に決めているのではありません。消費者庁が、どの数字をどう呼ぶかまで決めています。
かためは110ニュートン以上、ふつうは75ニュートン以上110ニュートン未満、やわらかめは75ニュートン未満です。
しかも消費者庁は、「用語を表示し、数値を括弧書きで付記するものとする」と決めています。商品ページに「かため(140N)」と書いてあるのは、この決まりに沿った書き方です。
出典:消費者庁 雑貨工業品品質表示規程(二十四 スプリングマットレス及びウレタンフォームマットレス)消費者庁のページ
では、ニュートンが書いていないマットレスは、硬さが分からないということですか?
その商品については、数字では比べられないということになりますね。ニュートンを公表していないメーカーは、実はけっこうあるんですよ。
ニュートンが書かれていないマットレスを選ぶときは、厚みと中身の構造で見ていくことになります。コイルの本数や、ウレタンを何層重ねているかが、商品ページに書かれています。
高反発ウレタンと低反発ウレタンは、何がどう違うのですか?
高反発と低反発は、硬いかやわらかいかの違いということでしょうか?
硬さというより、沈んだあとに戻ってくる速さの違いなんです。そこで寝返りのしやすさが決まります。
高反発ウレタンは、体が乗るとすぐに押し返してくるウレタンです。体が沈み込む深さが浅いので、寝返りを打つときに力が要りません。
腰は体の中でいちばん重いので、やわらかいマットレスでは腰から先に沈みます。腰だけが落ち込むと背骨が「くの字」に曲がった形で一晩過ごすことになります。高反発ウレタンは、この落ち込みを浅く抑えます。
低反発ウレタンは、体の重みでゆっくり沈み、体の形に合わせて形が変わるウレタンです。手で押すと、へこんだ跡がしばらく残ります。
横向きで寝ると、肩と腰が下に強く当たります。低反発ウレタンは、この出っぱった部分だけを深く沈ませて受け止めるので、肩が押し返されて痛くなりにくくなります。
その代わり、低反発ウレタンには弱いところが2つあります。ひとつは、沈んだところから体を持ち上げる形になるので、寝返りに力が要ることです。
もうひとつは、熱がこもりやすいことです。体が深く沈むぶん、マットレスと体が触れている面積が広くなり、体の熱が逃げる場所が減ります。夏に暑く感じる原因になります。
ファイバーとポケットコイルは、どんな人に向いていますか?
ファイバーは、細い樹脂の糸をあめ細工のように絡ませて固めた中材です。中身はすき間だらけなので、空気がそのまま通り抜けます。
寝汗が多い人、マットレスを床に直に敷いている人は、湿気がマットレスの中にたまってカビの原因になります。ファイバーは空気が通るぶん、湿気が中に残りにくくなります。
しかもファイバーは、中材そのものをシャワーで洗えるものがあります。カバーを洗うのではなく、中身を洗えるという意味です。小さい子どもが粗相をしても、洗って干せば元に戻ります。
ポケットコイルは、ばねを1本ずつ不織布の袋に入れて、その袋を並べて作ったマットレスです。ばね同士がつながっていないところが、他のコイルとの違いです。
ばねがつながっていないので、片側で動いても、その動きが隣のばねに伝わりません。ふたりで寝ていて、相手の寝返りで目が覚める人は、ここで選んでください。
ポケットコイルなら、ふたりで寝ても揺れないということですか?
まったく揺れないわけではないですが、ばねが全部つながっているボンネルコイルと比べると、ずいぶん違いますよ。
この診断が年齢と睡眠時間を聞かないのは、なぜですか?
マットレスの診断では、年齢や睡眠時間を聞くものがあります。この診断は、年齢と睡眠時間を聞きません。理由があります。
マットレスのメーカー29社の公式ページを1社ずつ読みましたが、年齢が変わると合う硬さが変わると書いているメーカーも、睡眠時間で選ぶ素材が変わると書いているメーカーも、1社も見つかりませんでした。
一方で、体重と硬さについては、体重別に硬さを分けて売っているメーカーがあります。寝る向きと素材についても、横向きなら肩が沈む余地が要ると各社が書いています。だから、この診断は体重と寝る向きは聞きます。
根拠のない質問を足すと、質問の数は増えて、診断らしくは見えます。けれど結果は、答えた人にとって何の意味もない理由で動くことになります。聞かないと決めたのは、結果を正しく出すためです。
診断のあとに見ていただきたいのは、保証とへたりの基準です
素材が決まっても、それを売っているメーカーは何社もあります。そこから先の寝心地の好みは人によって違うので、このサイトではどれがいちばん寝心地が良いかの順位は付けません。
代わりに出しているのが、買ったあとに差が出る条件です。マットレスのメーカー29社について、保証年数、へたりの基準、返品、引き取りを1社ずつ調べました。
そのうち、どれくらい沈んだら保証で交換できるのかを数字で決めているのは8社でした。返品の制度があるのは23社、引き取りの料金を公表しているのは4社です。
どのメーカーがどの素材を売っているかは、29社すべて調べました。公式サイトに中材の書き方がないメーカーは、実際にページを開いて、書かれている文をそのまま控えてあります。
ただし1社だけ、診断の候補に出てこないメーカーがあります。ムアツです。ムアツは卵を並べたような凹凸で点で体を支える独自の形なので、高反発ウレタン・低反発ウレタン・ファイバー・ポケットコイルのどれにも当てはまりません。