いま使っているマットレスの真ん中が沈んできて、朝起きると腰が重い。そんなときに最初に思うのは、「これ、替えてもらえないのかな」ということではないでしょうか?
買ったときには「10年保証」と大きく書いてありました。ところが、その保証で実際に何をしてもらえるのかは、たいてい小さな字でしか書いてありません。
調べてみると、「これは経年劣化なので対象外です」と決めているメーカーが、思っていたよりたくさんありました。つまり、保証が付いていても替えてもらえないことがあります。
このサイトは、そうやって買い替えを考えはじめた人に向けて作っています。いまのマットレスの保証が使えるのかを確かめて、使えないなら、次はどれを選べば同じことにならないかまで見られるようにしました。
10年保証って書いてあるから安心だと思っていました。へたってきたら、本当に替えてもらえるんですか?
へたったときに替えてもらえるかどうかは、会社によってまったく違うんです。同じ「10年保証」でも、中身がぜんぜん別のものだったりします。
メーカーの保証の中身を1社ずつ読んで、やさしい言葉で説明しています。むずかしい言葉が出てきたら、そのつど意味から説明します。
「返品」「保証」「引き取り」を分けて考えると迷いません
「返品」と「保証」って、同じようなものではないんですか?
よく混ざるところです。次の3つの言葉は、使えるタイミングも、かかるお金も別ものなんですよ。
マットレスを買うときに出てくる言葉で、いちばん混ざりやすいのが「返品」「保証」「引き取り」です。名前は似ていますが、中身はまったく別のものです。

返品は、買って、しばらく寝てみて、合わなければ返せる制度です。使える期間は数日から120日まで、メーカーによってばらばらです。
保証は、使っているうちに壊れたり、へたったりしたときの制度です。1年のところもあれば、30年と書いてあるところもあります。
引き取りは、いま使っている古いマットレスを持っていってもらうことです。無料だと思われがちですが、たいてい有料です。
返品と保証と引き取りを分けて考えられるようになると、広告に出てくる「安心の10年保証」が何を指しているのかが見えてきます。
「へたり」は、どれくらい沈んだら保証されるのでしょうか?
マットレスの保証でいちばんもめるのが、この「へたり」です。
そもそも、どれくらい沈んだら「へたった」ことになるんでしょうか?
へたりの基準を数字で決めている会社と、言葉だけの会社があるんです。まずは測り方から見てみましょうか。
へたりというのは、長く使ううちに真ん中がへこんで、体をどけても戻らなくなることです。腰のあたりが落ちて、寝ていて起きたときに痛みが出ることがあります。
では、どれくらい沈んだら「へたった」と認めてもらえるのでしょうか?測り方そのものは簡単で、端から端までひもをまっすぐ張って、いちばん沈んだところとの差を見ます。

数字で決めているメーカーなら、話は早いです。「2.5cm以上へこんだら交換します」と書いてあれば、ひもと定規があれば自分で確かめられます。
ところがマットレスのメーカー29社を調べたところ、数字を出しているのは8社だけでした。残りは「著しいたるみ」といった言葉だけだったり、そもそも「へたりは保証の対象外です」と書いてあったりします。
基準が言葉だけだと、へこんでいると思って連絡しても、断られてしまうかもしれませんね。
そうなんです。だから買う前に、へたりの基準を数字で決めている会社かどうかを見ておくと安心なんですよ。
マットレス素材の診断と、オーダーメイド枕を作れる店探しができます!
ここまでは、保証や返品のどこを見れば良いかという話でした。ただ、条件が分かっても、自分に当てはめるのはまた別の手間になります。
そこで、手を動かさずに済むように、道具を2つ置いています。ひとつはマットレスの診断、もうひとつはオーダーメイド枕を作れる店さがしです。
1. 体に合うマットレスの素材を診断する
お店に行くと高反発をすすめられたり、低反発をすすめられたりで、どれが本当なのか分かりません。
どちらが正しいというより、体重や寝る向き、いま困っていることで変わるんです。順番に見ていきましょうか。
この診断では、次のようなことをうかがいます。答えるのは全部で8つです。
身長と体重、ふだんどの向きで寝ることが多いか、いま困っていること(腰が痛い、沈みすぎる、硬すぎる、寝返りしづらい、暑い、カビた、へたった)、いま使っているマットレスと使った年数、床に直接敷いているかベッドの上か、ひとりで使うかふたりで使うか、予算、そして合わなかったときに返したいかどうかです。
年齢と睡眠時間は聞きません。硬さや素材と結び付けられる公表された根拠が見つからなかったからです。根拠のないことで結果を変えると、それは占いになってしまいます。
診断は、まず素材と硬さまでを出します
最初に出すのは商品名ではなく、あなたに向いている素材と、硬さの目安です。いきなり商品を並べられても、なぜそれなのかが分からないまま買うことになってしまいます。
マットレスの素材は、大きく分けて4つあります。押し返す力が強くて寝返りしやすい高反発ウレタン、沈みこんで体の形に沿う低反発ウレタン、水洗いできて通気の良いファイバー、たくさんのバネで支えるポケットコイルです。
硬さは「ニュートン(N)」という単位で表します。これは国が決めた区分があって、110N以上が「かため」、75N以上110N未満が「ふつう」、75N未満が「やわらかめ」です。厚さ5cm以上のウレタンのマットレスには、この表示が義務づけられています。
たとえば体重が重い人が柔らかいものを選ぶと、腰から沈んで体が「く」の字になります。逆に軽い人が硬いものを選ぶと、肩と腰だけで体を支えることになります。だから体重は、硬さを決めるいちばんの手がかりになります。
そのうえで、候補を3つまで絞ります
向いている素材が決まったら、その中から候補を絞ります。絞りこみに使うのは、へたりの基準を数値で公表しているか、返品したらいくら戻るか、引き取ってもらえるかという、このサイトで1社ずつ調べた条件です。
同じ高反発ウレタンでも、へたったときに交換してもらえるものと、「経年劣化です」で終わるものがあります。寝心地が同じなら、後で困らない方を選べます。
2. オーダーメイド枕を作れる店を探せます
枕も合っていない気がするのですが、オーダーメイドって近くで作れるものなんでしょうか?
作れる店は全国にありますよ。ただ、作ったあとに通えるかどうかが大事なんです。
オーダーメイド枕というのは、お店で頭の形や首のカーブを測ってもらって、その人に合う高さに中の材料を入れて作ってもらう枕のことです。値段はおよそ1万円台から5万円台までです。
枕を何個も買っては合わなくて、押し入れにたまっていく。そういう人のことを枕難民と呼ぶことがあります。低い枕を買えば物足りなくて、高い枕に替えると今度は首が詰まる。そうして3つも4つも増えていくのに、朝起きたときの首や肩は変わらないままです。
枕難民になってしまうのは、選び方が悪いからではありません。合う高さは人によって1cm単位で違うのに、売っているのは「低め・ふつう・高め」の3種類ほどだからです。そのうえ、合う高さはいま使っているマットレスの沈み具合でも変わります。
枕の高さは、マットレスとの組み合わせで決まります。やわらかいマットレスは肩が沈むぶん、枕は低いほうが合います。
だから、マットレスを買い替えるときは枕も見直したほうが良い、と言われます。測って作ってもらうというのは、この1cmを人に合わせてもらうということです。
枕は作って終わりではありません。中の材料は使ううちに少しずつつぶれて低くなりますし、マットレスを買い替えると肩の沈み方が変わるので、合う高さもずれます。だからあとで高さを直しに行けるかが、作る店を決めるときの分かれ目になります。
オーダーメイド枕が作れるサービスが国内にいくつあるのかを先に調べました。大手から1店だけでやっているところまで見て、見つかった15のサービスそれぞれの公式店舗一覧から766店を1軒ずつ数えています。47都道府県すべてに1軒以上あります。
住んでいる地域を選ぶと、通える範囲の店が出ます。
調べていて驚いたのは、「メンテナンス無料」の中身がまるで違うことでした。買った店にしか持ち込めないところ、全国どの店でも良いところ、無料の期間がそもそもなくて1回8,800円かかるところがあります。引っ越す予定がある人は、買った店だけというお店を選ぶと後で困ります。
店の一覧と一緒に、値段、無料で直せる期間、買った店以外でも受けてもらえるか、予約が要るかどうかも出します。
このサイトの数字について
ここに出てくる数字は、すべてメーカーの公式ページから取っています。どのページのどの一文なのかを、それぞれの記事に書いています。人から聞いた話や、ほかのサイトに書いてあった数字は使いません。公式に書かれていないことは「公表されていません」とそのまま書きます。